2015/12/04熱い気持ち、冷たい思考
飲食店で、油汚れのある床を、清掃してきました。
床材は、2種類の木です【写真1、2枚目】。
オイルステインで含浸した箇所があり、数か月前に清掃業者がワックスを塗ったという状況でした。
表面洗浄をして、コーティングしてくださいという事でしたが、中々、難しい作業です。
汚れがワックス内部にまで混ざっている為、汚れをかき出さないといけませんし、
残ったオイルステインと、床材の傷みも考慮して洗浄、コーティングしなければなりません。
油・木・オイルステイン・汚れと混ざったワックス・床材の傷み、、、これらの条件をクリアーして、初めて上手くいきます。
こうしたら、こういうリスクを伴い、、でもこうしたら、別のリスクが発生する、、まさに八方塞がりでした。
とすれば、微妙なラインを攻めつつも、ある程度大胆にという選択です。
洗剤の量や、種類、汚水回収のタイミング等、状況確認しながら判断していく事になります。
こういう場に、マニュアルは存在しません。
こういう状況には、2つのものが入り混じります。
1つは、「絶対に、クリアーして、お客様の笑顔を見る」という熱い気持ちと、
もう1つは、冷ややかな視線を目に映る景色に傾け、青写真を見ているかのような冷静な思考状態。
(特に、後者の状態を作れる時は、集中力が増します。)
写真通り【写真1,2,4,5枚目】、相当な量の油汚れが出てくるので、それ相応の大胆な攻め(熱い気持ち)と、繊細な神経(冷静な集中力)で挑みましたが、綺麗になりました【写真6枚目】。
結局のところ、大事なのは準備。
物の準備、頭(情報等)の準備、心の準備、体の準備、これが揃わないと、プロとして良い仕事が出来ないなと感じた1日でした。